危険な関係
1978年 日活株式会社 97分
監督:藤田敏八
出演:宇津宮雅代、三浦洋一、片桐夕子、野平ゆき

自分を捨てた男への復讐のため、陰惨な事件を引き起こす未亡人の姿を描く、ピエル・コデルロス・ド・ラクロ原作の同題名小説を、俳優もこなす藤田敏八監督が映画化。

人妻・神森良子(片桐夕子)に夢中のカメラマン・寒川雄二(三浦洋一)の元に、不倫関係にあった未亡人・渡瀬綾子(宇津宮雅代)から手紙が届く。手紙は、自分の新しい恋人・加藤辰夫(風戸佑介)の紹介と、自分を捨てた男と結婚する姪の百合子(野平ゆき)を誘惑して欲しいという内容だった。協力を拒む雄二だったが、綾子の計略に絡め取られ、次第に……。

にっかつロマンポルノ作品ながら、文学座出身で「大岡越前」の愛妻・初代雪絵役の宇津宮雅代と、つかこうへいに師事し、2000年に食道がんで若くしてこの世を去った三浦洋一、宝塚出身で、文学座、円にも籍を置いた南美江、初期の黒澤明映画に多く出演している根岸明美など錚々たるメンバー。このあたりのキャスティングは、俳優座の5期・藤田敏八監督の手腕によるものでしょうな。

そんなせいでしょうか、当時という時代を考えても露出度はかなり控え目。というか、監督が藤田敏八だからでしょうな(笑)。そんな作品で濡れ場を披露してくれるのは、2年ほど西岡徳馬の妻でもあった30歳・宇津宮雅代。三浦洋一と別れてからできた新しいペット・風戸佑介との軽い絡みを2度、そして三浦洋一との毛布越しのベッドシーンを1度。風戸とのソフトな絡みでは、控え目なおっぱいをそこそこ見せてくれます。しかし、三浦とは毛布をかぶって喘ぎ顔だけで、おっぱいをチラッとも見せてくれません(;_;)。なぜ風戸との絡みでは見せたのに、三浦では見せないのでしょう? その代わりなのか、三浦洋一がシャワーシーンでよく引き締まったお尻を見せてくれます(笑)。そういえば、「池中玄太80キロ」でも三浦洋一はカメラマンでしたな。

こんな、ポルノとは程遠く、極めて一般作品と遜色ない映画できちんとおっぱいを見せてくれる濡れ場を演ずるのは、26歳の片桐夕子。さすがにっかつロマンポルノの初期を飾った人気ポルノ女優ですな! ストーカーのように付きまとう三浦洋一の押しに負け、ついに愛を受け入れます。貞淑な妻という設定なので激しくはありませんが、しっかりと不倫の絡みシーンを2度に渡って演じ、その美しいおっぱいを見せてくれます。2度目のオールヌードシーンは最高です!!

ちなみに22歳の野平ゆきは、三浦洋一との濡れ場はあるものの、可愛いお尻を披露するのみ。残念!

この映画の豆知識は、脚本が2010年制作、今年の夏公開の映画「一枚のハガキ」で引退を発表した、その当時98歳、日本における現役最高齢監督であった新藤兼人。そして助監督が、「危険な関係」公開の年に監督デビューし、現在も第一線で活躍する根岸吉太郎監督。さらに、共演の2人、宇津宮雅代と三浦洋一は、この映画の公開年に結婚を果たした、いわばカップルの間柄。また、加藤辰夫役の風戸佑介は「ジャッカー電撃隊」のクローバーキング役で有名ですな。